車体の修正機は、10トンの引き出し能力を持つポートパワーと呼ばれる、支柱を使い車体のフレーム
や、パネルを引き出し・押しなど多様に使用いたします。10トンを2台設置しています。国産製
車体フレームの固定や、上げは専用床収納のリフトを使って持ち上げます。サイドシェルの修理に有効
水平の床から、大型のゲージ測定器を使用して、装着したまま修正と測定が可能となる最新の設備を
持っています。(赤外線の測定器もありますが、取り扱いが面倒な機器なので、アナログ的測定方法が
一番有効で使いやすい。)
多くの鈑金・塗装屋さんが設置してない、2柱リフトも設備していますので、床下面のフレーム修正作業
や、足回りの分解やエンジンの脱着作業も可能です。
塗装のブースは、特注文の大型ブースを設置して、圧送の大型吸気ファンと大型排出ファンにて送風し、
IC関連の精密機器を製造するメーカーの、ミクロフイルターを採用・設置しています。
ブース本体は、50mmの断熱アルミパネルを採用して、熱の放散を防いでいる。
ブースの左右には、全面大型の遠赤外線パネルヒーターを、設置して最新最高の熱伝導システム
を取り入れています。
(通常一般的には、石油ヒーターのバーナーで、熱風を吸気ファンより取り入れているので、常時風が
回っているため、ダストが舞い付着しやすいリスクがある。)
もちろん、遠赤外線ヒーターパネルの設備費は、高額ですがこだわりと利便性を買いました。
照明の蛍光灯も、米国製のスパイラル管と呼ばれる、太陽光と同等の光波長を出す、最高性能の
照明機器を設備しています。
日産が生産工場で使用しているメーカー製品です。日本油脂(RM)社です。もう25年間、製品の
科学的特性や内容は、替わって(進化・高性能化)いますが、純正色なので色合わせがしやすく、
資料や輸出専用色など、データーが入手しやすい企業関係にあり、採用しています。
(あのR35・GTRの特別色もこのメーカーの製品です。)
その他、アンダーコート樹脂・各シーラー材・FRP樹脂・パテなど国産製品は、もちろん米国製・
3M社製、ドイツ製・グラスリット社製、オーストラリア製・クロームメッキ塗装など、最新の情報
を常に収集して、商品化に取り組んでいます。高性能な資材の選択と、調達も大切な技術提供と
当社は考えています。
日産車については、国内・海外仕様など多くの整備マニアル本(最近はCD化)を保有しています。
特に"Z"に至っては、S30など40年前からの資料を揃えています。(国内仕様・海外仕様とも)
会社の性格上、他社車の海外仕様のパーツリストも所有し、有効利用しています。
他社のパーツも、資料があるので輸入は可能ですが、的確なアドバイスは出来ません。
日産からは、車体修正の専用マニアル(日本語版や英語版有り)本や、車体修正寸法図など配布
されていますので、保管・管理・保有しています。 こうした資料は、これまでの蓄積の証です。
事前にお申し出ください。ETC装備の車両をご用意いたします。現在、4台の車両を使用して
いますが、予約をお願いいたします。
ただし、修理期間が長期になる場合は、有料の代車費用が発生いたします。
(軽自動車・フェアレディZなどにて、費用をお見積り・調整いたします。)
関東一沿のみ、引き取りは可能です。費用は、ご相談ください。
(税抜き表示) 画像は追って整理後、公開いたします。
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部品費用 |
工賃・塗装費用(参考車は"Z”基準) |
■修理・塗装の料金(事例A) |
約260,000 |
約460,000 |
"Z32"左リアーフェンダーと
サイドシェル部の損傷
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左側面・リアー側の損傷。
ドアー・リアフェンダー・サイドシェルなど交換。リアゲートは板金修理。塗装は割高なパール塗装。
修理日数は、約1ヶ月
作業画像はここにあります
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■修理・塗装の料金(事例B) |
540,000 |
640,000 |
"GTR-32"リアーの追突
リアーパネル・フェンダー交換
バンパー・テールの交換 |
リアーの足回りにも損傷を受け、外装パネルなども交換。
停車中に追突された事故で、事故暦を残さないようにシールングに至るまで
注意深く、記録を残しながら修正をしました。
作業画像は、ここにあります
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■修理・塗装の料金(事例C) |
360,000 |
180,000 |
"Z33"前周りの損傷
カーボン製ボンネットへ交換
後期北米ライトへ交換 |
前側の修理です。車両保険を適用しましたが、差額を支払いグレードアップが可能。
せっかくパーツを交換するなら、高性能なヘットライトに交換しました。
ボンネットもカーボン製に変更、差額を支払い、軽量化とドレスアップをしました。
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■修理・塗装の料金(事例D) |
1,200,000 |
1,550,000 |
"NSX"ホンダ社
前右側の損傷・総アルミボディ
の修理作業・特殊工程 |
特殊な総アルミ製の車体で、資料(整備書・配線図など)全部を揃えました。
パーツリストを含め約7万円ほどしました。また、2日間のアルミ溶接講習を受けました。
集中専用工場ホンダ和光社のご好意で、ホンダ修理工場の見学をさせていただきました。
50万円ほどする、アルミ溶接専用の機械も購入した。貴重な経験となりました。
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やや解説しにくい費用の「違い」を説明することになります。
業界的にタブー視された感がありますが、欧米では公然と公示しています。通称レバーレートと言います。
保険業界とディラー間で修理工賃を、決める基準を作成しています。これは指数と言います。
つまり、レバーレートと指数で、工賃が決定されます。あくまで標準の基準査定なので、カスタムパーツ
などは、基準外なので手間がかかった分、加算査定されます。
レバーレートは、1時間の作業工賃を言いますが、その会社の設備・技術力・地域・規模などが、基準と
なります。ディーラーが一番高く、地域では土地の高い東京など首都圏などが上げられます。
指数が同じでも、レバーレートが違えば、工賃は変わってきます。
複雑な内容で、スポーツ車両などエンジンルームに色々なパーツを装備していると、指数が上がりますよ。
同じ内容の作業なのに、総額のパーツと工賃に大きな違いがあるのは、何故なのか聞かれたことがあり
ました。 A社とB社でのことでしたが、総額で見ると数万円の違いが有りました。
内容の精査をしてみると、基本的作業工賃は推定ほぼ同じでしたが、使用のパーツを少なくしていました。
何でもかんでも交換すれば良い訳ではありませんが、良く説明と状況を解説して交換の必要性を明白に
したのでしょうか? 少なくしたパーツの価格マジックに注意してください。節約とは明らかに違います。
そのパーツも、純正なのか同性能の社外品なのが、伝票では不明でした。(整備の事案です)