■修理車両・・・平成元年.Z32.2シーター日本仕様ターボ 走行約15万km ワンオーナー     

■作業内容・・・ エンジンルームの再生。 (車体等、全体のコンディション悪し。)
          中古エンジンへの交換と、エンジンルームの再塗装・化粧直し。
         コンディション再生と、補幾類のオーバーホール(タービンもO/H)
         
                   
○ ○ その2 ○ ○
     


(1) ミッションは、洗浄などと、シールの交換のみをいたしました。
   前後のオイルシール交換と、シフト部のガスケット交換です。 しかし、その後
   フォーク部のピポッド折れが、発見されました!
(2) 当然ですが、エンジンマウントのインシュ
  レーターと、ミッションインシュレーターを
  交換いたします。

(3) インテーク・マニホールド内部を、洗浄します。 そして、表面の劣化を化粧塗装いたします。

  内部は、EGRの排気ガス還流から、カーボンのススで汚れています。
  アルミ素材の表面は、シミのような汚れと、腐食も有り、化粧塗装を施工いたしました。 
  (EGRを排除する事は、可能なのですがね!)

(4)  目立たない、地味な作業ですが、こうしてパーツの洗浄などもしています。
   配線は、硬化・劣化した、外装のチューブや、耐熱テープなど、巻き直しをいたしています。

(5)  各工程での、色々な画像をランダムに並べてみました

  綺麗に洗浄された、カムの光沢や、洗浄したカムカバーの裏側など、また当然ですが、各部の小パーツも
  確実に新品パーツに交換したり、社外品ですがサビ無いステンレスボルト&ウレタン製ブッシュなど、
  優良パーツなどにも、採用して交換いたしています。


(6) ここの画像は、順番が違いますが、この2台のエンジンに、カムスプロケットに違いが有ることを知りました。
  互換性は、有りません。 壊れたエンジンは、元年製。 中古のエンジンは、平成5年製だったと思います。
 


(7) その他、パーツ交換では、クラック・ディスクとクラッチ・カバーを交換。
  その際、ピポッドの折れを見つけ、強化品に交換しました。 折れたボルトの除去のために、フロントカバーやオイルシール
  の交換もいたしました。 同時にシフト部の漏れもガスケット交換しました。

(8) 左右のヘッドライトの光軸調整が、調整ギアの不良で、交換修理をしています。
  
  2個のベベルギアーを組み合わせている構造ですが、劣化にてこの樹脂製・ベベルギアーが、破損しています。
  補修用のギアーは、販売されているので交換をしました。

(9)  パワステ・ポンプのオーバーホールです。
  前期型のポンプは、ハイキャスの作動もこのポンプで併用しているので、2連結のWポンプになっています。

  中期以降は、ハイキャスの作動が電動式に変更されたので、NAと同じシングルのポンプになりました。
  


(10)  単にマフラーの修理ですが、要交換の時期マフラーでした。 予算の都合で、次回に交換します。

  リアーゲートのダンパーも減衰力が無かったので、社外品に交換いたしました。 

(11) ようやく、新しいエンジンを載せる作業に入りました。

  バキュームホースの全交換。 ブローバイガスホースの全交換。 オイルクーラーのホースも全交換。
  フェールストレーナーや、フェールホースも総て交換の対象です。

(13) ようやく、エンジンの交換作業を完了いたしました。

  ここに記載は有りませんが、タイロッドエンド交換や、テンションロッドも交換していますので、試験走行や、トーイン調整
  など、再々のブレーキホースの点検など、その後の完成検査・車検整備もいたしました。
  

(14)    ここまでの、閲覧をありがとうございました。。

   エンジン交換の標準的作業の工程を、ご紹介いたしました。
   この年、Z32のパーツの製廃や、価格の高騰など、難しい車種になってきた、フェアレディZ・Z32型です。  

   こうした整備には、高額な費用が発生します。 それでも、Z32は日本だけでは無く、世界中に熱いファンが多く
   存在いたします。 世界に評価された、素晴らしいZ32型です。

   多くのオーナーさまに、充実した技術と、パーツをご提供出来ることは、我々にとっても嬉しく、光栄に思います。
   ありがとうございました。                              (平成30年11月記)  



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