■修理車両・・・平成元年.Z32.2シーター日本仕様ターボ 走行約15万km ワンオーナー ■作業内容・・・ エンジンルームの再生。 (車体等、全体のコンディション悪し。) 中古エンジンへの交換と、エンジンルームの再塗装・化粧直し。 コンディション再生と、補幾類のオーバーホール(タービンもO/H) 中古エンジン(走行約5万km)は、O/Hしました。車検含む。 (平成29年11月〜平成30年11月の作業) ○ ○ その1 ○ ○
(5) 同色での塗装を施工するので、配線や補器類の一部は残したままで、塗装を予定いたします。 年式的に、走行距離も有り、それなりの汚れや、劣化の傷みが随所に見られました。 クーラーコンデンサーなど、残したままですが、枯れ葉などの除去・洗浄はいたします。
(6) 別のページなどでも紹介していますが、ここまでの作業では、エンジンクリーナーなど、薬品を 使用して、高圧洗浄を2回ほどいたします。 洗うと綺麗に見えますが、本番はこれからです。
(9) ようやくエンジンルームへの塗装に入ります。 元々メーカーのここへの塗装は、かなり手抜きのような仕上がりとなっていますが、製造した日産車体の名誉 の為に補足を加えます。 このZを製造した、日産車体の塗装工程は、最高品質と仕上げを誇っています。 これは、本当のことです。プレジデントやセドリックを当時製造していた、栃木工場より格上の仕上がりを認めて います。一般的には、公表されていませんがね。 それでは、何故エンジンルームの塗装は、粗雑なのかですが、それはコストとの問題になります。 1台の車体にかかる塗料原価は、製造コストとの板挟みにあい、多くの塗料をここで消費出来ないからです。 車体塗装以上のクリアーコート仕上げをいたしました。 耐久性と美的の更なる向上のために。 今回は、同色(色の変更は無し)なので、一部のパーツは外さず、マスキングにて塗装の工程を進めました。 時間の短縮と、施工費用の低減を可能にしています。 それでもメインハーネスは、外しています。
(12) さて、前項で述べていた、ブレーキ・パイプの腐食の件を解説いたします。 日産のブレーキパイプは、製廃にて入手出来ません。 解体・中古車からの脱着も容易では無いので、特注 品にて、外部へオーダーいたしました。
(14) 中古のエンジン(走行約5万km・当社の在庫)を、オーバーホールいたしました。 当初は、日産部品販売へ依頼する予定でしたが、OHの依頼が受けられない(パーツの製廃)状況となり、 都内の有名店への見積もりでは、100万円以上(パーツ含まず)だったので、依託マシンショップの選択 に、手間取りました。 一時は、米国からの輸入も検討しましたが、ベアーエンジンの加算や、輸送費用など検討すると、断念を いたしました。 どうにか、依頼をうけていただく企業さまを、紹介頂きましたので、こうして作業を進めること が出来ました。 パーツの組み替え作業をしています。