■ 修理車両・・・1986年 北米仕様 ターボGLL仕様(デジタルメーター) 2シーター A/T車から5速へ ■ 作業内容・・・レストア・車体の色替え エンジンのセミオーバーホール 内装シートの交換など |
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(1) 修理前に各部の写真を撮っておく。修理ヶ所のマーキングや、ドアなどの立て付けなどの、現在の状態を確認しておく。基本だね。 今回の車両は、弊社にあった中古車。かなり状態は悪いけど、現在の状態を見ていただいてからのレストアに入った。 |
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(2) 旧塗装の塗膜が悪く、内装もかなり痛みがひどかったけど、車体は修復歴も無くコンディションは悪くなかった。 |
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(3) 旧塗膜は、表面の塗膜を剥離して2液タイプのウレタンサフェーサーを塗装しました。 大きな鈑金はハンマー・当て板での作業を「いたしますが、小さな凹みはデントの技術で修正します。 なるべく不要なパテは付けたくないので。 こうした鈑金作業は、いずれ機会を持って詳細を紹介いたします。 |
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(4) ボンネットの裏側には大きな問題はありません。 フロントフェンダーとフロントピラーの接合部(実際はフードレッジ部)には、サビの発生が
よく見受けられます。(写真の中央上の画像です) ここはメーカーでビート溶接しているためサビが発生しやすくなっています。 |
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(5) フトントバンパーの凸部の加工です。 もう何十台も加工してきましたが、この工法がベストかと思います。 画像上にあるリアーバンパーなどから同じ素材を移植します。 以前は同じ形状のフロントバンパーから移植しましたが、素材不足 なので、リアーバンパーを利用しています。 同じ素材のウレタン棒で電気溶接をいたします。(両面) |
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(6) 多くの見えない箇所こそしっかりした下処理をいたしましょう。 プラーマー処理・シーリング・電着塗装など永年の汚れを落とすと共に、新車時の 状態を再現します。車体への塗装も同じです。 下処理はマスキングに新聞紙を使用しますが(世界中同じなようで・・)、本塗装時には、専用の ポリ加工をしたマスキング用紙を使用いたします。 裏側の処理は地味な仕事ですが、こうした工法を20年続けてきました。 |
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(7) エンジンを降ろした状態です。 エンジンルームはかなりの汚れでした。 配線も加工が加えられ危険な状態でした。 この後、配線・配管・補記類を
総て外して、塗装の準備のため、洗浄いたします。 |
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(10) インジェクターは全部交換します。 画像の上が古いインジェクターで下が交換した新しいインジェクターです。 V型エンジンのカムカバーは、オイル漏れがしやすく、また前期の結晶塗装では汚れが付着しやすいので後期のような光沢塗装に 再塗装しました。 もちろんパッキン類は、全部交換します。 |
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(11) クランクシャフトの前後のオイルシールは、交換いたします。 これはZ32でも同様です。 タイミングベルトの交換時にもしておいた方が 良い作業でお勧めいたします。 特に後ろ側が、ひどくオイル漏れをしています。 やや構造的欠陥のように思いますが、改善はされないので しょうかね。 パワステアリング本体もリビルト再生いたします。(後でまた紹介します) | |||||||||
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(12) あまり見られる症状ではありませんが。下のオイルパンのパッキンも交換しました。 オイルパンの下部に凹みや歪みがあった場合には、 ここのパッキンを交換しておいた方がいいでしょう。 ついでに洗浄もネ。 | |||||||||
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(13) 毎回のことですが、ブレーキフュルードからの漏れは深刻な事態へとなっています。このマスターバッグも同様ですね。 | |||||||||
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(14) 車体には、ブレーキフュルードからの液漏れが、車体フレームにサビを発生させていました。サビ止め処理をしてプラサス・シーリング加工を、いたします。 フレーム内のクリーニング・マスキングを済ませて、今回の塗装色(Z31の後期色)を塗装しました。 | |||||||||
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