■2000年 インターナショナル Zcarコンベンション in ラスベガス <PART 3>

Y2K Zcarコンベンション・ラスベガス
2000年6月25日〜30日 北米カルフォルニア州にて
<2000 International Zcar Convension - Happy 30th Anniversary to the Zcar>

 
 

(34) 翌日、10時からZコンベンションCARSHOWが始まった。ホテル・リビエラの1ホールであるがとにかく広い。柱1つ無いこのゲストホールは同じ広さがこれ以外に2室あった。とにかくアメリカ人のやる事はスケールがでかい!!2Fのミーティングルームから撮影をしたけどガードマンがうるさくて10分ほどしか撮影時間をくれなかった。(色が青っぽいのがデジタルカメラ、黄色っぽいのがスチールカメラでの撮影)


(35) ピントがぼけてしまっているのが日本からの渡米Zグループ。これが今回のコンベンションでの出展車両。さあ、何台あるか数えてみますか?

(36) 出展車両・参加者へミーティングがありました。椅子の上に立って彼が全てのZのドアやボンネットを閉めさせ人々をホームの縁に移動させ全景写真を2Fより撮らせてくれましたが彼の名前は知りません。ゴメンナサイ。Thankyou。 さあ、とくとご覧あれ。いくつかのCAR雑誌でも紹介されていますがなるべく多くをピックアップしてみました。

 
(37) S30 5年程前のターボマガジン(USA)で紹介されていたZ。エンジンはV8。シェルビー406。Mr.Lee所有。

 
(38) ご存知Mr.k(片山豊氏)の240Z。現在の所有者はMr.kの良き秘書をされていたキャサリンさん。この黄色はパールがわずかに入ったイエローパール色。A/T車でしたが知らなかった人の方が多いでしょう。

 
(39) 米国日産所有Z32CV。インディで使用されたペースカー。ペイントはPPG。ワンメイクのコンバーチブルでトップは無い。エアロはスティレン。大胆なカラーペイントと内装。

(40) お手本のようにスッキリとまとめられたスティレンZ。スティレン社より出展。

 
 
(41) 1971年240Z A/T。中央の1番前の良いポジションに展示してあった。パワーステ付・エアーバッグ付(NX2000より使用出来るのかな?)。L24エンジンのL28ボアーアップ仕様。パワーウィンドーは付いていなかったが4ホイールディスクブレーキ付。エンジンルームを見て!ディスビューやプラグコードが無い?フロアーも見えない?とても説明しきれない!!オーナーはフィリピーノのサンガラングさん。駐車場の濃紺のフィリピン夫妻とは友人であった。

 
 
(42) こちらはフル・イエローS30(280Z)1977年。アメリカ人って色の組合せがこっているよね。何故か街中では見ないんだよな。オリジナルは赤色だったよう。手作りのNISMOシールが泣かせる。本物をあげたかった。フェールホース・ヒーターホースはもちろんバキュームホースまでステンメッシュを使用している。

(43) ZIEL MotorSportsのS30。年式はテェック忘れ。真赤なこれも4輪ディスクブレーキ仕様。アメリカでは良く見かけるがそれぞれ定番はなく他車両を流用・加工している。ちょっと尋ねようもならばメチャメチャに自慢話しが始まる。良くわからないけど、ともかく楽しい。誰だい?お尻を覗いてるのは。やっぱり日本人か!エンジンL28ターボ。ダイレクト・コイル、キャブ・インジェクションドライサンプ、アルミラジエター、車高調・・・書ききれない。オーワンダフル!!エキサイティング!!ブラボーS30!!

(44) もう1台のイエローS30を紹介しましょう。大変有名なS30(280Z)で広告に使用された。このムスタング・シェルビーを思わせるようなナックル・ラインは羨望の的だったなぁ。エンジンルームはほぼオリジナルのインジェクション仕様。

 
 
(45) PRIMARILY JAPANESE(日本一番・・・ショップの名前じゃないよ) S30('70年)240Z。美しくまとめられたダイレクトコイル。3連ソレックス。ブレーキ・マスターシリンダーが2連になっているけど倍力ブースターは外されている。

(46) 同じような外観をもつ色違いのS30(240Z)。このカラーリングは最近日本でも時々見かけますね。 (47) もうここで見ると誰もフェラーリGTOとは思わないけど仕上がりは近くで見ても素晴らしい。

 
(48) ビンテージ240Zとして米国日産の企画で完成された240Z。

(49) これも色の違う240Z。こうやって写真を整理していても迷ってしまう。両サイドマフラーだけどどうなってるの?ボンネット裏側のイラストが良かったけど画像がない!! (50) 塗装が素晴らしかった240Z('74年)。

 
(51) 240ZG。ホイールはS130の最期ターボ車用。米国でも貴重なホイールである。15インチ輸出専用。

 
(52) シルビーV8ターボを載せた年式不明のS30。シルビ350ターボのパワーは凄いだろうな。

 
 
(53) ピエールZ。4台のS30で来ていたが1台がパーキングでヒーターホースが切れてしまいロビートがラスベガスの街中をパーツ探して走り回っていた。日本の雑誌でも紹介されたウェバー3連のコンプリートZ。

(54) ウェバー3連のキャブターボ。大容量インタークーラーを付け足回りもバッチリ。外装・内装共にお手本みたいなカスタムZ。Glidewell氏。ちょっと見なくなったキャブターボだけどシンコーのおやじさんの顔が浮かぶ・・・。

(55) カスタムZばかりではなくフル・オリジナルを大切にしているオーナー達も多くいる。地味だが多くのマニアはこの状態を喜んでいる。絶版パーツにこだわっているのがほとんどこれらのオーナー達。

(56) 1978年S130オリジナル。この色は日本では4シーターにあっただけで2シーターは輸出車のみだと思う。日本では黄色のまだTバーが無かったフェンダーミラーでスペアータイヤがRrラゲージにドンと置いてあったのはアメリカ人は知らないだろうな・・・。

(57) S130発表の2年後'80年に米国内初めてのZ・Tバールーフが販売され同時にZ誕生10周年を記念していわゆる10thアニバーサリーが限定販売された。私の知るメーカー初めてのZ限定車だと思う。コンソールセンターシフトに限定オーナメント。初めてのツートンカラー(赤/黒とゴールド/ブラックのみ)。ホイールもペイントされていた。ゴールドとブラックの2種がある。日本でも同じ企画で同時期に全米インポートカーオブザイヤーをZが受賞したのをきにS130・ツートンカラー限定車が販売された。ノンTバーでしかなかったが(日本でのTバー販売は1年遅れた)専用フード・オーナメントや専用ファッションキーが付きモールディングもブラックアウトされていた。アメリカ人はこうして限定車やオリジナルを全て大切に保管している。オーナーズマニュアル・契約書・ギャランティーカードなどすべてである。アメリカ人の車に対する歴史の違いをこんな所で私は常に感じている。それはオーナーの年齢からしても感じられる。今日本に日本の限定S130がいったい何台残っているだろうか。又それを知る人も少ないだろう。こうした一限的な車に対する思いが日本の中に育ってゆくのにはまだまだ時間がかかるだろう。カーライフ・ウィズカーヒストリー・オン・マイ・ライフこれをすべてのZのオーナーの心の中に。それゆえ私は今ここに居る。

(58) '84年・初代Z31ターボ。この年から米国仕様に4シーターのターボが無くなった。オリジナルのダーク・ブラウン・メタに日本と違うカラーのピンストライプ。オリジナルの美しさだ。日本は2リッターターボと3リッターターボ。米国は3リッターターボ・2シーターと3リッターNA・2シーターと4シーター。どちらの国も4シーターはあるがターボの4シーター設定があるのは日本とヨーロッパだけ。日本のZの販売の70%は4シーター。ちなみに米国のZは70%以上が2シーター。しかし北米用4シーター・ターボは数台作られた。