■修理車両・・・平成2年.Z32.4シーター日本仕様ターボ 走行約9万km K氏所有車 ■作業内容・・・ エンジンルームの再生。 (車体は美車、車内も超美しい問題無し。) エンジンのオーバーホールと、エンジンルームの再塗装・化粧直し。 新車時のコンディション再生と、補幾類のオーバーホール(タービン・ パワステ・クーラーコンプレッサー、etc・・・。) その他、A/Tクーラーの取り付け、etc・・・。(平成19年6月の作業) 当時の純正の状態に近づけることを、主たる目的としてエンジンを復元してみました。
(6) 別のページなどで紹介していますが、ここまでの作業では、エンジンクリーナーなど、薬品を 使用して、高圧洗浄を2回ほどいたします。 補記類はもちろん、配線・配管・クリップ類・シールなど総て、脱着いたします。リレーBoxなどは、 配線の端子から分解して脱着します。整備書の知識だけでは、作業は出来ません。豊富な経験 が必要な行程と作業です。
(9) ようやくエンジンルームへの塗装に入ります。 元々メーカーのここへの塗装は、かなり手抜きのような仕上がりとなっていますが、製造した日産車体の名誉 の為に補足を加えます。 このZを製造した、日産車体の塗装工程は、最高品質と仕上げを誇っています。 これは、本当のことです。プレジデントやセドリックを当時製造していた、栃木工場より格上の仕上がりを認めて います。一般的には、公表されていませんがね。 それでは、何故エンジンルームの塗装は、粗雑なのかですが、それはコストとの問題になります。 1台の車体にかかる塗料原価は、製造コストとの板挟みにあい、多くの塗料をここで消費出来ないからです。 、・・・・ちっと雑学に入ってしまいました。私の悪いところです・・・。
(12)A/Tのミッションを分離してみましたが、過去にクランクシャフトのリアー側、オイルシールを 交換した跡がありました。 その他、日産のディーラーでたぶん、タイミングベルトを交換した ようで、シール剤が日産指定の赤茶色タイプが使用されていました。 カムのオイルシールや、カムカバーのパッキンも交換するので、前側のパーツは総て脱着・ 分解をします。やや前側のクランク付近にオイル漏れの兆候が有りました。
(14) パワステリンケージAssyを分離して、日産の指定工場へ送付し、分解整備を依頼した。 こちらも多少の漏れを確認したが、同時にパワステポンプも分解整備をいたします。 インテークマニホールドは、裏側に多くの水ホースやパイプがはびこっている。 総て分解・分離して 専用の洗剤で洗浄、こうした作業は手作業で一個一個行われ、見えないところへの拘りと、誠実な 会社・スタッフの勤めを果たしていることを、見てください。