修理車両・・・昭和62年式、Z31・300ZRターボ(公認改造届車)、2シーター、5F
作業内容・・・オーバーホール、レストレーション
エンジンはシーマのVG30DET。
現状はタービンのOIL漏れ、5速ミッションからの異音。走行距離は不明。
テスト走行では抜群の加速と安定したエンジン・スロットルを体感した。
(本当に速かった。DEのターボがこんなに速いとは素直に思わなかった。ツインカムVG最高!!) |
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(1) 車体よりエンジン・ミッションと共に降ろす。 |
(2) エンジン本体の外観は汚れや結晶塗装の剥がれはあるがコンプレッションに問題はなし。 |
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(3) 降ろしてみると結構各部にOIL漏れやホースに亀裂が見られる。 |
(4) タービンのセンターベアリング部よりOIL漏れ。 |
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(5) OIL供給ホース(メッシュ)や左バンク・カムカバーからもOIL漏れあり。OILプレッシャーS/Wの取付けやエンジン・マウントブッシュの切れ、ブラケットの加工取付けなどやや素雑な溶接や加工が見つけられた。冷却水路にも多くの錆が入っていた。(このシーマのターボ・エンジンの初回取付けは当社では行なっていない) |
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(6) タイミングベルト、テンショナー、ウオーターポンプ、カムOILシールを交換。 |
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(7) インテーク・マニホールドやタイミングベルト・カバーの結晶塗装を薬品にて剥離する。カム・カバーも剥離する。ベルト・カバーなどZ32のエンジンとは違いアルミ製である。マンホール内部はOILスラッジでベットリだった。 |
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(8) クランク・シャフトの後側OILシールの漏れ。クラッチやフライホイールの重圧などかなりストレスのかかる所。クラッチ・ディスクの交換の時には必ずフライホイールを外して点検すべし。 |
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(9) パワーステOILポンプをオーバーホールする。軸受け部よりOIL漏れが多い。 |
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(10) クーラーコンプレッサーはカム・カバーからのOILをかぶっていたが洗浄のみで特に問題は無かった。 |
(11) タービンAssyは新品交換。 |
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(12) ミッションもオーバーホールせずに新品交換。 |
(13) インジェクターに問題は無いようなのでホース類のみを交換して再使用。 |
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(14) カプラー端子は交換。 |
(15) エンジン・マウントブラケットは溶接を直しタービンを外しやすいように加工した。 |
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(16) 完成したエンジン&ミッション。 |
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(17) エンジン&ミッションをオールペイント前の車体に載せる。エンジン・ルーム内のホースやブレーキ、クラッチのマスターシリンダーは交換した。 |
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(18) フェンダー下部の亀裂。溶接にて修理。 |
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(19) そのフェンダー取付けフロアーサイド部も同様に板金修理。 |
(20) 以前ボンネットを交換しているようであったがシーリング加工がしていなかったのでウレタン・シーリングを行った。 |
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(21) 下廻り、水性アンダーコートをメーカーマニュアル指示書に従って2段回に分けてコーティング圧着。加熱する。 |
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(22) Tルーフの水抜きドレーンの縁のコーキングが剥がれや錆の為、水漏れの原因となっているので2液エポキシ樹脂にて加熱して修理する。(この加熱がミソ。何故かって・・・。やってみて。) |
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(23) 車体全体に旧塗膜にクラックの発生や色の劣化がひどく表面塗膜を#240でサンディグし色を落とした後、2液ウレタンサフェーサーにて隠蔽した。 |
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(24) 下地にブラック塗装をしてから本色を塗装しトップコート(クリアー)を塗装する。途中の工程は記載していないが何工程もの水研ぎやパテ研ぎなど形状を確認しながら熟練の技がそそがれる。紙張りの工程にしても防水テープやポリエステルの入った専用紙など多くのよりすぐった材料を時間をかけて張りつめてゆく。 |
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(25) 完成写真。 |
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