<解説> ・・・ 今回、お客さまが交換に必要なパーツの一部を持ち込みとなりました。 不足のパーツや、再使用が出来ない(又は好ましくない)パーツは交換 の了解を得ておきました。 社外品のパーツ構成となります、ほぼ問題は有りませんが、パーツの 異常発生の場合、保証は得られません。(自己責任)
写真2 : サビ色のような赤茶色のシーラント(液体ガスケット)は、日産 指定の液体ガスケットです。 エンジン組み立て時に使用され いるのは、黒い液体ガスケットです。 当初は、当社も日産指定品を使用していましたが、どうもこの 赤茶色が好きになれず、渡米時にロックタイト製シーラーを、 購入しています。 しかもこの画像では、使用指定では無いヶ所にも使用して! 当時、全部のパーツは交換しいないような・・。 エンジン側など、付着のガスケットはすべて除去いたします。
写真3 : ここの画像が、タイミングベルトの張りを保持・調整をしている 大切な部品です。 テンショナーAssyです。 部品番号は、13070-45V04(\30000)で、一番高額な部品。 テンションを架ける部分は、重要なパーツなので10万km 以上の保持は無理と推測いたします。 事実、部位からは内部のオイル漏れが確認出来ています。 過去に某Shopでの整備で、異音が出ていたZ32では、この パーツAssy交換後には、異音は解消いたしました。
写真4 : タイミングベルト(以下ベルト)の張りを支える回転ローラーは 3個有ります。 1個はテンショナーに構成されています。 その他の2個は、中央とテンショナーの対角側に有ります。 この3個の回転ローラーは、社外品で入手可能です。 純正品と、ほぼ同等同格品と思われます。 高回転のベアリング・ローラーです。 絶対に新品に交換して 下さい。 1個は、約¥5000ほどです。 (純正品の価格)
写真5 : こちらは、社外品のウォーターポンプです。 お客さまが、お持ちになりました。 純正品の番号は、21010-22P25(¥14700)ほどです。 たぶん性能は、同格品と思います。
日産の純正品、ウォーターポンプには、オフセット(前へ張り出し) に、年式により10mm異なるVGエンジンが有るので、注意です。 当然ですが、ここも当然ですが、絶対に新品に交換してください。
写真7 : クランクシャフトの前側オイルシールです。 ここのオイルシールも交換を推奨していますが、時としてここの カムギアーが、シャフトに固着しています。 形状的にギアプーリーが入らず、脱着不可の場合が有ります が、過去にギアーを破壊して外したことが数件ありました。 今回は通常に脱着出来ましたが、ここの作業は別費用です。
写真8 : ちょっと、私が驚いたのは、タイミングベルトに社外品が有った ことです。 ・・・ いくら違うんだろう? 個人的には、約1万円ほどのパーツなので、重要なリスクを考え ると、メーカー純正指定品を使用したいと思います。 時々聞かれるのが、純正部品と社外部品の違い! 一概には言えませんが、もし同じメーカーが生産・納品をしている 部品だった場合、メーカー納品の方が、精度基準が厳しいと思い ます。 全くの社外品は、精度や耐久基準が判らないので、不明 としか、回答出来ません。 製品のバラツキは??
写真9 : 写真画像の『写真8』では、ベルトの指定マークを写しています。 詳細は、サービスマニアルを参照してください。 日本では、一般的にメーカーのサービスマニアルの購入は、個人 では出来ません。 (米国は法律で一般販売が義務付け。) 今回の推奨は、お客さまが持ち込まれたNGK製のプラグ交換。 とても良いと思いました。 ベルト交換とは、別作業なので、工賃 費用は追加になりますが、 同じ頃の推奨交換パーツです。 「Part 2」では、その他のパーツ交換を推奨しています。