トラブル・シューティング <Q15−2> DATSUN FREEWAY 

                     ・・・・・ Parts 2 ・・・・・・


 <解説> ・・・ 後半は、Z32のタイミング・ベルト交換の中で、推奨する付帯作業や
          交換パーツなどを紹介いたします。

          


写真10 : 画像は、タイミングベルトカバーを固定する専用のボルトです。

      社外品は存在いたしません。
      4種類の専用ボルトですが、約1万円以上いたします。  

      これまで見て来た、ディーラーでのタイベル交換でもここの部品
      は交換していないようです。

      性能には影響有りませんが、見栄えは良くなります。
      ボルトは錆ていますが、クッションラバーの単品購入も可能です。
     


写真11 : 小ホースの交換時に使用する、固定バンドは再使用も可能
       ですが、熱劣化しているので交換が推奨です。

       アルミ製のパイプは、腐食が有ったので除去しましたが、凸凹
       が生じているので、液体ガスケットを併用してください。

       こうしたパーツ以外にも、推奨の付帯作業としては、タイベル・
       カバーの裏側洗浄や、脱着したラジエターも高圧洗浄をいたし
       ます。 当然のことですが、省略する企業も多いとは思います。
       ラジエターの新品交換も推奨事項です。



写真12 : 今回は施工をしていませんが、4本のカム・オイルシールの
       交換も推奨の案件です。 (別費用となります。)

       しかし、この案件はタイベル交換時に推奨では有りますが、
       サービスマニアルでは、カムギアーの固定締め付けトルクを
       作業するのには、カムカバーを脱着して施工しなければ出来
       ません。

       でも、カムカバー脱着しないでの作業は可能です。
       今回の車両では、施工していませんが、過去に当社でカム
       オイルシールは、何度も交換しています。


写真13 : 別の車両・Z32ですが、カムオイルシールの交換を紹介
       いたします。 (その他も、数件の別のZ32の事案です。)

       インテーク側のカムギアーの内部は、可変スプロケットに
       なっている複雑な機構パーツなので、ギアオイルシールや
       スプリングなど精密部品で構成されています。

       画像は各カムのオイルシール・4ヶ所の交換をしています。


写真14 : 残念ながら、分解したパーツの画像が無かったので、
       サービスマニアルから画像で分解の構成図を紹介いたし
       ます。

       一部、SST(専用工具)を使用いたします。
       Oリングなど、カムの内部にオイルが循環して来るので
       専用のパーツ指定も有ります。

       

写真15 : その他は、ラジエターの上下ホースや、3本のベルト類で
       すが、これまでに交換もしていると思いますので、状況判断
       は、工場側にお任せいたしましょう。

       その他、ラジエターCAPや、ついでに見つけたテンション・
       ロッドのブッシュ切れも有り、交換しました。

   余談ですが、過去にまさかの事案が有りましたね、某ディーラーさまにて、この
   テンションロッドからのオイル漏れが有ったので、漏れていた側だけを交換して
   いました! 絶対に左右交換です。

写真16 : その他にも、2回目となるとターボ車でしたが、エアーホース
       の裂けも有りました。  経年劣化による硬化で、柔軟性が失
       なわれ、思わぬ事案も多々発生いたします。

       分解・脱着のパーツが多いので、ついでに周辺の回転パーツ
       も、触感などで軽微な検査をいたします、プロですから。

        エアコンのアイドル:プーリーも良く回転異音がいたします。

         同じ、関連した周辺パーツなので、交換しました。


写真17 : タイベル交換後には、専用の付属シールに記入します。

       今回のベルトは社外品だったので、ベルト交換の記録シール
       は、在庫の純正品を使って、記録しました。

       新・旧の2枚の記録シールを画像に残しました。 Hiro

                                (平成29年8月記)

      ・・・・・ Parts 2 END ・・・・・・