■トラブル・シューティング <Q4>・・・その2 |
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<症状> ・・・ Z32のタイミングベルト切れ。・・・後半です。 |
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<解説の一部割愛> ・・・ ヘッドの測定と検証。 ここで一部、画像と解説を割愛いたします。 ヘッドは歪みの測定は、平定盤と平滑定規(工業規格製品)で測定しました。 また、バルブガイドはバルブ(新品)のスムーズなリフトを手感覚で確認しました。 バルブシートに付いては、新たなシートカットの必要性があればいたしますが、画像で 解説いたします。 |
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写真18 : 久し振りにバルブコンパウンドの登場です。 画像にはタコ棒を使用してコンパウンド研磨をしています。 専門的解説は、一部割愛しましたが精密機械工作だけに 頼らず、職人技と積み重ねた経験から技術が構築され、理解 されていくことを、若い後継者には勉強して欲しい・・。 |
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写真19 : 3種類のコンパウンドです。 |
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写真20 : さて、何百回となくバルブの摺り合わせをしました。 |
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写真21 :シリンダーヘッドの各燃焼室で、同じテストをします。 ガソリンは浸透性の高い液体です。 バルブとバルブシートの密閉度を秒で計測します。 シンプルなテストですが、現在でも日産のエンジン組み立て 工場では、同じ測定テストをしていますよ。 (別の加圧テストの方法もあります) |
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写真22 : 各バルブのスプリング組み付け方向です。 バルブシート・バルブガイドに問題有りませんでした。 新しいブーツを入れて組み戻します。 クリーンになったヘッドが見えますね。 |
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写真23 :左バンクのシリンダーヘッドです。 組み立てが、終了しました。 カム・リフターなど完全にスラッジなど除去しました。 |
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写真24 :エンジン本体側も洗浄します。 ついでにオイルシールなども交換しました。 もちろんエンジンマウントなどもね。 |
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写真25 :解説が前後しましたが、エンジンブロック側も検査しました。 主にはシリンダーの内壁側ですが、全く問題無し。 ここに問題が生じていたら、前編の解説は一切無し・・。 (解説に誤解のないように。) ヘッド面を砥石で研磨して終了。 |
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写真26 :この画像は前編で撮れなかった測定を再現しています。 ヘッドの密着面を4方向から、シックネスゲージを用いて 直線定規にて平滑性と歪みが無いか、測定しました。 |
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写真27 :測定は縦・横・対角線上の2方向からです。 |
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写真28 :ヘッドガスケットを新品にし、圧縮上死点に設定してヘッドを ブロック側へ載せる |
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写真29 :規定のトルクでヘッドを締め付ける。 画像で判るように、ミッションの付いたままエンジンを降ろして います。 カムカバーは左右のヘッド共に、パッキン交換しました。 当然のことですが、カムカバーからのオイル漏れは、大変 多く見られる現象です。 (だいたい10万キロ位からかな・・) |
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写真30 :こうした作業で、付帯作業が多く発生します。 直接、タイミングベルトが切れたこととは、関係ありませんが、 どうしても省略出来ない事が多くあります。 このインジェクターの交換も一例でしょう。 |
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写真31 :インジェクター、フェールホース、ウォーターホースなど 交換のパーツは総てに関わります。 補記類もね・・。 |
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写真32 :タイミングベルトと関連パーツを交換します。 圧縮タイミングを合わせていますが、ベルトの張りなど 経験も要する作業となります。 |
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写真33 :組み上げの完成後、セルモーターを組み付けシリンダーの コンプレッションを測定する。 もちろん規定値ですよ。完璧。パーフクト |
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写真33 :バッテリーの配線が見えますね。 ここで実際の始動試験をする必要はありません。 米国のショップでは、プラグにゲージをセットして、コンプ レッサーからの加圧でリークテストをしていました。 |
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写真34 :さて、その他の作業は、掲載を割愛しますが、この車両では その他に、パワーステポンプのオーバーホール、Eーハーネスの カプラー交換、プロペラシャフトのセンターベアリング交換などが ありました。 |
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写真35 :エンジンを載せて、オイル・水周りを点検して始動します。 走行テスト・点検をして終了する。 かなりの部分で、重要な解説を飛ばしましたが、専門的内容が 各部に点在するため、また別の機会に解説いたします。 その他*クーラーのコンプレッサーは外していません。 この部分では、ガス入れなど工賃を節約しました。 |
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