■ベース車両・・・2003年.350Z.北米仕様6速マニアル車・クーペ
■作業内容・・・新車のエンジン交換・パワーエンタープライズ社製ツインターボ・370hp仕様
         インタークーラー付きフルキット・大容量ラジエターに交換
         ミッションは現地にて対策パーツに交換済み。 
          フロント最新型AP6ポートブレーキ(bySTILLEN)・リアー新型AP4ポット(byStillen)・
          スティレンフルNewエアロ・最新ルーフウイング
、etc
         乗り易く、扱い易く、よりパワフルに、最新のカルフォニア・エアロのカスタムチューニングを
         目的とした仕様にしました。 お手本のような仕上がりですよ。自信有り!
         Z32を上回る3.5リッターのツインターボ仕様です。


         
☆ 前回同様先に、完成写真を公開いたしました。

まだ完全な仕様予定完了ではありませんが、、シリーズを分割して
レポートいたします。 また、後日はスーパーオーディオの作業など
装備が残っています。次回の紹介となります。功ご期待を。

(1) 米国での中古車は05年10月頃から探していましたが、
   思ったようにRedカラーの車両が見つかりませんでした。
   12月に渡米してオークションでも適車が無く、LAの
   Performance NISSAN へ依頼しました。オーナーのデイブ氏
   は、自らデイトナのサーキットで350Zを走らせていますよ。
(2) ベース車両はトラックモデルと
   呼ばれるブレンボーのブレーキ
   を装着した最上モデル。
  写真は総て現地からのメール便
  で届きます。デモカー350Z米国内
PS:上記画像の一部は渡米時にお客様(S氏)と実車を試乗して購入しました。また、ピンク色のシャツを着ている
  現地の友人は、Js’の240Zを販売したチャリーです。私と同じGroupZのメンバーです。偶然ここで会った。

(3)ようやく日産の本牧埠頭へ届いたのが3月中頃。左上の画像は、日産の車両運搬船が後ろに写っています。
  この船に乗って来ました。 車両のコンディションは非常に良く、ウインドープライスも貼ったままでした。
  この日は、日程の時間が無かったのでそのままガス検に持ち込みました。
  右の画像は、デイラーの品質保証付き、優良中古車価格表示です。
 


(4) ナンバー取得と同時にエンジン降ろし・・。結構綺麗でした。
   シートにやや経たりはあったけど、年式も新しいので問題無し。
   Z33は以外と分解は簡単です。前を外すとね。
(5) ミッションは最新型へ交換済み。
  これはギア鳴りの不良が有り。
  フライホイールも問題有り・・で・。

(6) エンジンルームは特殊洗浄液で洗浄する。各補記類やハーネス、パイプ類も総て脱着する。
  以外とここの空間は広い!Z32に比べて余裕がありました。何でも入るかな?

(7)今回、この350Zでフライホイールに不良が見つかった。このZが再生されるときに極秘情報で
 1年ほど前から入手していたのが、このクラッチダンパー内蔵のフライホイールでした。
 日産の新車カタログにも、整備書にも詳細が記載されていない、ドイツ製のフライホイールです。
 ごく初期車両に、問題があるままに搭載されてしまったようですが、今回詳細を紹介します。

(8) この350Zでは、走行距離数から1度は、クラッチの交換はしているかと思います。
  画像では、ダンパー内蔵のフライホイールにキズがあります。また、このダンパー部にガタがありました
  赤い矢印の写真でズレを確認出来ます。縦方向にも、ふらつきがありました。
  通常のフライホイールであれば、研磨によるキズの修正は可能ですが、これは不可能でしょう。
  同じような、シフト時のショックを柔らめるための、ダンバースプリングは、クラッチディスクにもあります。
  このショックをさらに高めようとしているのが、この特殊フライホイールです。
  やや、構造を判りやすくするのに、下記へメーカーのURLを紹介しておきます。参考にしてみて。
   http://www.luk.de/content/en/products/dampers/zms_sv/zms_lv/zms_lv.jsp

  このパーツを採用した大きな理由は、新型の6速ミッションのためです。
  スムーズなシフトには、この機構が不可欠だったようです。Z31&S130ターボのボ゙ルグワーナーミッション以来ですね。
  現在の新型などには、さらに改良された新しいものが、搭載されています。

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(9) エンジンルームの洗浄作業ですが、こうした作業は色々な部分にわたります。
  以外と大切な作業ですが、していない会社が多いようでね。クラック交換時に良く見かけます。
  350Zはこのように前側が完全に露出するので、作業がし易い。日産の組み立て工場でも同じでした。

(10) 今回は初めてのTitan製マフラーを選択しました。驚きの軽量っワオッ!すげ!
  重量を計測しなかったのは、失敗ダッ、メインマフラーが片手で持てる。おっとアミューズ製です。
  でも、軽量とか焼き色で感動してはいけません。求めるのはその排気音です。いや〜レーシングカーです。

(11) サスペンションの選択はかなり迷いました。今回はHKS製のハイパーマックスUを採用しました。
   リアーはコイルが分離独立しているので、特有な構造をしていますね。
   今はガッチガチのハードにしていますが、今後にセッティングを検証してみます。

(12) こうしたチューニングでかならず登場するのが、このステンレス製のブレーキメッシュホースです。
   その効能は歴然と変わります。高性能のキャリパーに交換しなくとも、このホースの交換だけで
   あなたは、変化は体験出来ます。と・・・っ、本当に、これはお勧めの入門編です。
   ブレーキペダルの有効ストロークが100%として、通常に使用して車両が止まるのが70%とした
   場合、このステンレス製のホースに交換すると50%も踏まないで車両は止まります。
   足の裏から体験出来ます、ゴムホースの膨張とステンの耐久性を考えれば、間違い無く
   このステンレス製のホースでしょう。今回は英国製のGーStop(GoodRidge社)を採用しました。
   PS:通常のゴム製ホースの膨張率は、約13%(劣化して約15%位)。でもステンレス製は2〜3%
      半永久的です。足の力は、そのままブレーキへと伝達されます。オ〜ッ感激!

(13)もう当社では、定番的にAPレーシングのブレーキKitが販売・供給・補修パーツなど輸入して
  います。資料・技術的にも素早い対応を提供しています。
  Z33の標準ローターやオプションのブレンボーなどと比較してみました。ご参考に!
  中央の青い液体はロックタイト製(米国)の緩み止めの接着剤です。
  APレーシング(ロッキード)のブレーキは日本では馴染みが浅いかと思いますが、多くのファクトリー
  が、AP社の製品をレースへ投入しています。ニスモのGT500でも、またCカーでもブレーキだけ
  では無く、クラッチなどでも採用されています。あのジャンボ機747のブレーキもこの社の製品
  ですよ。 ニスモGT500のAPキャリパーは液冷です。またクラッチはAssyで1千万もするそうです。キャッ!
  ちょっとブレンボーよりは高いですが、 高額と思いますか?

(14)フェールポンプは付属の高吐出量のパーツに交換します。
  加工の指示書に従って加工します。それだけ・・。

(15)ポンプはシートの後ろ側
  にあります。
   画像悪し!だれだ!

(16)今回はエンジンを7000km走行位のほぼ新品に交換しました。点検では、ヘッドを外してガスケットなど
  総て交換しました。VQ35は、現在日産を代表する優等生のエンジンです。日産車を示してエンジンは?
   と問われたら、VQ35と言えばほぼ正解となります。それほど使用されている車両が多いのよ。
  日産のV型エンジンは、Z31(シングルカム)からZ32のツインカムターボへと進化をしてきました。
  何故か、インテーク内にエンジンオイルの付着有り、エッ!水分も・・これって何!